高橋悠治+佐藤允彦

「音楽の基礎研究シリーズ」の一枚として再発された、天才二人によるデュオ作品。オリジナルは1974年のリリース。A面のアコースティック・サイドは二人のピアノによるデュオで、知的かつアグレッシヴなインタープレイが炸裂している。B面のエレクトリック・サイドは、前半が高橋のプリペアード・ピアノと佐藤のリング・モジュレーター付フェンダー・ローズ、後半が高橋のEMSと佐藤のミニ・モーグによるもの。明滅する硬質な音響空間が非常にクールで刺激的だ。