200CDザ・ロック・ギタリスト―憧れのギタリスト名演ディスクガイド
で、立ち寄った本屋(檸檬を置いて帰りたくなるとこ)にて、こんなの発見。買ってみた。

「スーパー・ロック・ギタリスト」として155人の名前があがってるんだけど、最初の「世界を変えた10人のギタリスト」のなかにニール・ヤングやサーストン・ムーアの名前があるあたりからして視点が現代的だ(というか、ニール・ヤングの影響力を大きく評価してるとこが気に入って買ってしまったわけだが)。「スーパー・ロック・ギタリスト」なるもののイメージもずいぶん更新されつつある、ということがわかってなかなかおもしろい。というか、更新されなければならない、という編集の姿勢だと言ったほうがいいのかな。
たとえば、その「世界を変えた10人」にはジミヘンやジミー・ペイジは入ってるけど、クラプトンやジェフベックは入っておらず、ほかのギタリストたちと同等の扱いとなっている。従来の、いわゆる「三大ギタリスト」という発想がここでは失効しているわけだ。
また、イングウェイやマイケル・シェンカー、あるいはスティーヴィ・レイ・ボーンといった名前も入ってるけど、その一方で、デレク・ベイリー灰野敬二JOJO広重なんていう人たちまで入ってる。アート・リンゼイもいればジョニー・ラモーンもいる、ケヴィン・シールズもいれば杉本拓もいる、といった具合なのだ。
それから、生年順に並んでるのもおもしろいとこで、バディ・ガイ加山雄三が並んでたり、ポール・ギルバートと坂本慎太郎が並んでたりする。
あとは、いくつかコラムもあるんだけど、HR/HMの様式美について建築とからめながら語る五十嵐太郎のコラムがあったり、映画「NANA」を見て「やり場のない怒り」にかられたと語る宇波拓のものがあったりと、こちらもバラエティに富む。
しばらくはパラパラめくりながら楽しめそうだ。