音楽未来形
ジュンク堂にて、増田聡・谷口文和『音楽未来形――デジタル時代の音楽文化のゆくえ』(洋泉社)を購入。「20世紀以降の音楽テクノロジーが、生産や流通、対象、聴取といった音楽を取り巻くコンテクストを、どのように変えていったのかを包括的に検討する試み」(p46)ということで、「音楽」をめぐる現在の状況を歴史的にとらえ、自分(たち)の音楽観とその位置を検証していく上で有効な視点を提供してくれるのではないかと思う。まだ第一章しか読んでないけど。

ちなみに、当然のように『憂鬱と官能を教えた学校』や『誰が「音楽」を殺すのか?』なんかと同じ棚にあると思ってたんだけど、どちらかというとクラシックよりのほうにあった。そっちじゃないほうがいいような気がするのはわたしだけ?

Guitar Solo 12th Octorber 2004 @ Shinjuku Pit Inn, Tokyo + 1
ともあれ、BGMは、大友良英Guitar Solo』。2004年10月12日@新宿ピットインでのライヴを収めた、初のソロ・ギター・アルバム。繊細なアコギの爪弾きもあれば、フィードバック炸裂のノイジーなエレクトリックものもあるけれど、とにかく装飾的なものの一切ないギター一本で勝負した一枚で、シンプルながらも味のある演奏を聴くことができる。「カナリア」や「風花」といった映画用に書いた曲や、「Mood Indigo」や「Lonely Woman」のカヴァーなどもやっていて、夜中静かに聴くのはちょうどいい。