Live at Fillmore West

仙台はちっとも夏らしいかんじの天気にならないけど、キング・カーティスの演奏は熱い。ジャケは暑苦しいくらい。ビリー・プレストンコーネル・デュプリーバーナード・パーディーといった泣く子も黙る面々を従えてのフィルモアライヴとなればそれは暑苦しくもなろうというものだ。実際には三月のライヴだけど、そんなことは関係ないのである。最初からメニューには「こってり」しかないのである。

数日前だったか、めざましテレビで「夏フェス」が話題になっていたときに、軽部さんが、
「一般に夏フェスの元祖と言われているのは、1969年にアメリカで開催された「ウッドストック・フェスティバル」ですが、実はそれよりも6日早く、ここ日本で「中津川フォークジャンボリー」という夏フェスが行われていたのです」
みたいなかんじの解説をしていましたが、思わず朝食を噴き出しそうになったのはわたしだけでしょうか。

Living with War

今週は、まぁ、当然のようにこのアルバムばかり聴いていた。オフィシャル・サイトでストリーミングしてたときには、ゴスペルコーラスみたいなのが全篇にわたってフィーチャーされてるのを聴いて、また変なのをつくりはじめたなぁと思ったけど、でも、実際にCDを買って聴いてると、なかなかいいアルバムかもって思うようになってきた(いつものことだけど・笑)。リック・ロサスとチャド・クロムウェルを従えての演奏は、荒っぽいけれど力強さを感じさせてとてもよい。御大はまだまだ健在である。

中間テストから成績入力へと雪崩れ込む、てんやわんやの2週間を終え、青息吐息の状態で6月を終える。突然の暑さも加わって、へろへろの状態で週末を迎えているけど、なんとかかんとかやっております。来週は来週でまたいろいろとありそうだけど、まー、それはそれで。吹けよ風、呼べよ嵐、ってかんじで(意味不明)。

200CDザ・ロック・ギタリスト―憧れのギタリスト名演ディスクガイド
で、立ち寄った本屋(檸檬を置いて帰りたくなるとこ)にて、こんなの発見。買ってみた。

「スーパー・ロック・ギタリスト」として155人の名前があがってるんだけど、最初の「世界を変えた10人のギタリスト」のなかにニール・ヤングやサーストン・ムーアの名前があるあたりからして視点が現代的だ(というか、ニール・ヤングの影響力を大きく評価してるとこが気に入って買ってしまったわけだが)。「スーパー・ロック・ギタリスト」なるもののイメージもずいぶん更新されつつある、ということがわかってなかなかおもしろい。というか、更新されなければならない、という編集の姿勢だと言ったほうがいいのかな。
たとえば、その「世界を変えた10人」にはジミヘンやジミー・ペイジは入ってるけど、クラプトンやジェフベックは入っておらず、ほかのギタリストたちと同等の扱いとなっている。従来の、いわゆる「三大ギタリスト」という発想がここでは失効しているわけだ。
また、イングウェイやマイケル・シェンカー、あるいはスティーヴィ・レイ・ボーンといった名前も入ってるけど、その一方で、デレク・ベイリー灰野敬二JOJO広重なんていう人たちまで入ってる。アート・リンゼイもいればジョニー・ラモーンもいる、ケヴィン・シールズもいれば杉本拓もいる、といった具合なのだ。
それから、生年順に並んでるのもおもしろいとこで、バディ・ガイ加山雄三が並んでたり、ポール・ギルバートと坂本慎太郎が並んでたりする。
あとは、いくつかコラムもあるんだけど、HR/HMの様式美について建築とからめながら語る五十嵐太郎のコラムがあったり、映画「NANA」を見て「やり場のない怒り」にかられたと語る宇波拓のものがあったりと、こちらもバラエティに富む。
しばらくはパラパラめくりながら楽しめそうだ。

先週は風邪気味でひーひー言いながら過ごしていたのだけど、なんとかかんとか乗り切ったみたい。テスト問題も無事に作り終えたし。ということで、週末は、体調も戻ってきたので、街中をぶらぶらしながら買い物をしたり、のんびり本を読んだりして過ごす。土日が二日とも休みだとやっぱりよいな。うむ。

高橋悠治+佐藤允彦

「音楽の基礎研究シリーズ」の一枚として再発された、天才二人によるデュオ作品。オリジナルは1974年のリリース。A面のアコースティック・サイドは二人のピアノによるデュオで、知的かつアグレッシヴなインタープレイが炸裂している。B面のエレクトリック・サイドは、前半が高橋のプリペアード・ピアノと佐藤のリング・モジュレーター付フェンダー・ローズ、後半が高橋のEMSと佐藤のミニ・モーグによるもの。明滅する硬質な音響空間が非常にクールで刺激的だ。