12/12(月)

月曜日は、大友良英ソロ・ライヴ in STORE15NOVを見に行ってきた。
ライヴ前半はターンテーブル・ソロ。アコギ・ソロは前にも一度見たことがあるけど、ターンテーブルの演奏を見るのははじめて。いきなりギャオーンと爆音のフィードバックからはじまりながらも、そこから徐々に音の位相を変化させていき、中盤は抑制された美しいかんじのドローンへと展開。微妙な音のゆらめきを繊細にコントロールしていく大友さんの手つきに魅せられているうちに、だんだんと心地よくなってちょっとウトウトしかかったけど(失礼)、そのうちまたふたたびグギャギャとノイジーなパートに突入してハッとさせられる。そのあたりの演奏は機械を解体している現場に居合わせているかのようなかんじで見ていた。微細な音の息づかいにじっと耳をすますような繊細な演奏から、取っ組み合いのような激しさを持った演奏まで、静と動を行き来しながら、生成する音の運動と真剣勝負を繰り広げる大友さんの姿を目の当たりにすることができたような気がして、とてもおもしろかった。
後半のアコギ・ソロのパートは、映画音楽としてつくられた曲を中心に、「lonely woman」などのジャズのカバーも交えながら。演奏そのものもよかったけど、合間のトークもいろんな話(映画の制作秘話みたいなこととか)が聞けて楽しかった。前半のぴんとはりつめた雰囲気と比べると、だいぶリラックスしたかんじで、和やかに終了。この前半と後半の対照的と思えるような、そういう振幅の大きさっていうのは、大友さんの音楽性や人柄と対応したものなんだろうな、とかぼんやりと思ったりもした。
大友さんは、来年あたりまた仙台にいらっしゃるとのことで、それもいまから楽しみだな。