おいおい・・・

どうやら今日行なわれたセンター試験の「国語Ⅰ」で、評論の問題に教科書に載っている文章が出題されたらしい*1。あまりにも初歩的なミスでちょっとびっくり。どういうことなんだろうってのはちょっと興味あるかも。
調べてみたんだけど*2、高校国語の文部科学省検定済教科書というのは全部で94種類104点。ここから国語表現と古典を除いて、今回の問題に実質的にかかわる教科書は48種類52点。いますぐ手の届くところに教科書がないから正確なとこがわかんないけど、評論に分類される文章はせいぜい10本くらいじゃないかな。しかも、会社や教科書がちがってもかぶってるものも少なからずあるはずだし、すべてが毎年入れ替わるわけでもないと思うから、過去五年分のチェックぐらいは簡単にできるような気がする。
なのに、どうして?
「国語Ⅰ」の受験者は去年のデータ*3で約5万人。「国語Ⅰ・Ⅱ」の46万人と比べれば一桁少ないにしても、そういう問題じゃないよねぇ、まったく。
ただ、もうひとつの関心として、教科書でやってた人とそうでない人との間にはたしてどのくらい有意な差が生じただろうか、ってのも気になるかも。ま、その調査は方法的にも倫理的も絶対不可能だとは思うけど、でも、けっこう気にはなるなぁ。どうせなら、単なる入試センターのミスっていうことだけで終わらせないで、そのあたりの調査によって国語教育に一石を投じてくれたらいいのに(←いい加減な発言です・笑)。